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「受け継いだこと」

  • 5月6日
  • 読了時間: 4分

【今回お伝えしたいこと】

皆さんこんにちは。

4月1日に父齊藤光義が死去し、

7日に通夜式、8日に告別式を執り行いまいした。

生前の父に関わっていただいた皆様、葬儀に際しお心遣いいただいた皆様には心から感謝致します。

今回のテーマは「受け継いだこと」です。

《花の季節》

春の節気の最後「穀雨」となりました。

だいぶ暖かくなってきましたが雨の日が続いていますね。

72候では「牡丹華」となります。

ぼたんはなさくと読み、文字通り、この時期は牡丹が咲く時期となります。

 

菩提寺の大慶寺はぼたん園が有名で、通称「ぼたん寺」。

牡丹だけでなく、立派な藤棚もあり、お花の名所として知られています。

4月の中旬から牡丹と藤がきれいに咲き、多くの観光客が訪れます。


大慶寺のぼたん園 「東国花の寺 百ヶ寺」様HPより
大慶寺のぼたん園 「東国花の寺 百ヶ寺」様HPより

 

本日5月6日、その大慶寺にて父の四十九日の法要を行ないました。

亡くなったのは4月1日なので、少し早めの四十九日となりましたが、法要から納骨まで滞り無く済みました。

父も喜んでくれていると思います。



《父について》


4月1日は雨の日でした。

私は大学進学をした長女の引っ越しのため東京にいました。

 

母から連絡が入りました。

「お父さんが危ないから帰ってこられる?」

 

急いで引っ越し作業を済ませ地元に戻りました。

雨のなか、逸る気持ちを抑えながらの運転。

父との思い出やこれからのことを考えながらあっという間の帰路でした。

残念ながら最後の瞬間には立ち会えませんでしたが、父はとても安らかな表情でした。

母に聞くとまさに“眠るように”息を引きとったそうです。


 

父は 利根郡片品村で生まれました。

中学校卒業と同時に 大工になることを目指し 

ここ太田で修行を始めました。

 

以来60年以上にわたり、大工職人として、大工の棟梁として

多くのお客様と向き合い、真剣に住まいづくりをしてまいりました。

 

一本気な性格で正義感と責任感が強く 

曲がったことが許せない。父はそんな人でした。

 

4年半ほど前に胃がんが発見されました。

胃を全摘出し抗がん剤治療にも耐え、 

一時症状が落ち着きました。

しかし、昨年に転移が見つかり、

闘病もやむなく78歳にて永眠いたしました。

 

 

4月7日に通夜式、4月8日に告別式を執り行い、

たくさんの方に参列いただきました。

その前後に来ていただいた方を含めると、300人近くとなります。

 

通夜式では会場に人が入り切らず、ホールに椅子を並べて対応してもらいました。

こんなに多くの人に悼んでもらえるのかと父の偉大さを感じました。

 



《お客様に対する姿勢・お客様との絆》


亡くなって一ヶ月経ちましたが、父のために来ていただいた方々と話し、一緒に父のことを思い考える機会がたくさんありました。

 

特に印象的だったのはお客様のS様です。

S様は、父の仕事を気に入ってくれて純和風の住まいを建てた方です。

高い教養をもち、こだわりが強くとても厳しい方でしたが、それに応えるよう父と奮闘しながらの建築でした。


住まいができると、S様は心から喜んでくれました。

同時にS様と私たちの間に強い絆が生まれたのを感じました。

 

父とS様のご主人は相互に尊敬していたように思います。

S様ご夫妻は父の死を本当に残念に思い、何度も足を運んでくださっています。

葬儀の際は、体調が優れないにも関わらず車椅子で参列してくださいました。

 

お客様とここまでの関係になれる父の偉大さを感じると同時に、

私自身も父に負けない存在になれるように努力が必要だと思いました。

 

住まいづくりのかたちはいろいろあって、私の目指しているものと、純和風を得意としていた父の間でも少し違いはあります。

 

ですが、仕事に対する向き合い方の根本的な部分に違いはありません。

 

「お客様の喜びのために尽くす」

 

父が大切にしてきたことはこの一言に尽きると思います。

 

この言葉、私自身も父に負けないくらい大切ですし、継承していかなければならないと思いました。

これからも、お客様に喜んでもらえるように、ひとつひとつの仕事を大切にしていきたいと思います。

皆様、今後ともよろしくお願い致します。

 

最後に、

父の死に際しお心遣いをいただいた皆様に心より感謝申し上げます。

 

身近な人の死を経験し、当たり前のようにそばにいた人がとても偉大だったのだと感じました。

そして、今そばにいる人もひとりひとりが偉大で、私や周囲にとって欠かせない存在だと思います。

恩返しをしたいところですが、その本人である父はもういません。

代わりに、今いる人達を大切にして、父から受けた恩を送っていきたいと思います。

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