直して使う
- 齊藤真悟

- 7月20日
- 読了時間: 4分
【今回お伝えしたいこと】
皆さんこんにちは。
ここのところ、修理の工事依頼を多くいただきます。
また、私生活でもものを直しながら使っていくことが多く、
ものを大切に扱い、長く愛着を持って使い続けることが大切だと思っています。
今回は、「直して使う」についてお話させていただきます。
1️⃣直して長く使う
S様宅には立派な門がありまして、
その門柱が傷んでいるとのことで修理依頼がありました。
80歳を過ぎるご主人ですが、歴史あるご自宅の顔といえる門を大切にしています。
しかし、年月を重ね、愛着のある門の柱が劣化してしまっています。
このあと修理となりますが、しっかりと直して更に長く愛用していただこうと思います。
「直す」といいますと、
先日感動した事がありました。
ある家電が故障した際のメーカー対応が素晴らしかったのです。
故障してしまったのは、長く愛用していた「パリパリキュー」。
「パリパリキュー」は生ゴミ乾燥処理機です。

これ、めちゃくちゃ有能で、
①匂い軽減
②生ゴミの量を削減
③環境負荷軽減(自宅では増えるがトータルでは減る)
と、たくさんのメリットがあります。
家事おじさん(家事をしっかりやる派のおじさん)のワタシとしては、
料理した後の切りくずや食事後の生ゴミをパパッと処理機のかごに入れて乾燥するので楽ちんです。
そして翌朝には商品名の通りパリパリに乾燥して汚く感じませんし、臭いも気になりません。
なので、燃えるゴミに出すときも不快にならないんです。
わが家にとってはなくてはならないおすすめの家電なのですが、
ニオイの気になる夏。その、必須家電が動かなくなってしまい絶望しておりました。
「購入して3年近く。保証期間を過ぎているようだし買い替えるか?」
と考えたのですが、3.5万円程度とけっこう高額なのを思い出しました。
そういえば、購入したときは太田市の助成金を利用したのでした。
「それじゃ修理だ」
と思い、メーカーの島産業さんに連絡したところ、
「着払いで本体を送ってください」
とのこと。
コレは親切だと思い、送付してしばらく待ったところ、
後日「無料で直して送り返しました」
と連絡がありました。
購入から3年近く経っていて、有料修理を覚悟していたのでびっくりしました。
送料も含めて完全無料でした。
そして数日待つと品物が新品のような状態で帰ってきました。
丁寧な対応、お客さまの負担を少なくする努力。
そして何より、
“新品を売るのではなく、自社の商品を愛用するお客様に、長く使ってもらいたい。”
そんな企業姿勢がバッチリと伝わってきました。
私も見習わなければと思いました。
日本では、家電などは修理より新品を購入させたがるようにおもいます。
テレビが故障したときは、修理の金額が異常に高く、断念して買い替えたこともあります。
建築業界もそう。
「もう部品がありませんので修理できません」
というメーカーさんの言葉を何度聞いたことか。
せめて、私の対応可能ことに関してはなるべく修理し、
しっかりと直して長く使っていただきたいと思いました。
その際は、島産業さんの姿勢を見習って対応したいです。
2️⃣直すことの効果
修理する、直すことのメリットはたくさんあると思います
ちょっと考えてみました
①環境への優しさ
ゴミが減り、埋立地や焼却の負担も減らせる
新しい製品の製造や輸送に伴う環境負荷を減らせる
利用者の環境意識が高まる
②節約
買い替えるより安く済む
自分で直せばさらにコストダウン!
長く使うことで、最初に“いいもの”を買ってもお得になる
③愛着が生まれる
良いものを長く使うことで、品物との関係性が深まる
家族や自分の思い出のあるものを守れる
使い込むほど味わいが増す(ものによっては)
少し考えただけでもたくさんのメリットがあります。
“木心(こころ)つなぐ家づくり”ともつながる点がたくさんあります。
また、なかには、日本の伝統的修理方法の“金継ぎ”のように、修理を楽しむこともあります。
歴史のある日本の素晴らしい文化ですよね(^^)

ここのところ修理やリフォームのお話を多くいただきます。
新築の依頼をいただくことはもちろん嬉しいのですが、
長く暮らし、思い出のつまった住まいを大切にして直していくのも良いと思います。
その際は、ただキレイにお化粧をするだけではなく、以前より快適に暮らせるように、
温熱性能や安全性(耐震性など)も高めていきたいと考えています。
私のもとには家庭内の修理の依頼もチョコチョコと来ます。
直近でも、先週話題にした長女のピンバッチ、長男が誤って破壊したバスケ選手のボブルヘッド人形、足が取れた目覚まし時計などなど。
そして、不思議なことに、直して使うと愛着増しますよね。
なんとなくあったものも、手入れしてあげると大切さに気づくからだと思います。
大工道具もそうですが、ものを大切にする生活を心がけたいですね(^^)













































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