【今回お伝えしたいこと】
今週の金曜日で阪神淡路大震災から30年となりました。
残念ながら住まいが原因でなくなる方がたくさんいらっしゃいました。
今回は震災から学んだことと、今週のできごとについてお話しさせていただきます。
1️⃣1月17日
今週の金曜日は1月17日。
阪神淡路大震災から30年となりました。
当時高校生だった私。
初めて知る大震災で、テレビから伝えられる情報に衝撃を受けました。
大都市圏で発生した地震によって、多くの人命が失われました。
当時の厚生省大臣官房統計情報部の資料によりますと、
震災が直接の原因とする亡くなった方は5,488件。
そのうち窒息・圧死が4224人と圧倒的に多く、全体の77%となりました。

火災が比較的小規模であったこと等の理由により,地震直後の家屋の倒壊による窒息・圧死が死亡の大部分を占めることになったと考えられるそうです。
これは、住まいに充分な耐震性があったら避けられたことかもしれません。

家のつくり手として、住まいが原因で亡くなる方が出てしまうのは悲しいことです。
住まいづくりにおいて、耐震性は最も大切な要素のひとつだと思います。
阪神大震災を経験して耐震基準は強化されています。
しかしながら、建築基準法は最低限の基準であって、「震度7で倒壊しない」耐震等級1レベルです。
命は守りますが、その後住めなくなったり熊本地震(2016年)のように複数回震度7にみまわれた場合は倒壊することも考えられます。
ですので、斉藤建設では永く住み続けられる耐震等級3を標準としています。
2️⃣ヒートショック
耐震性と同様にヒートショックによって亡くなる方も多くいます。
先日浴室でなくなった女優さんもヒートショックが原因ではと言われています。
ヒートショックは特に冬季の事故が多く、これについても私たち家のつくり手が宅内の温熱環境を良くすることによって、事故を減らす事ができると思います。

徐々に知られてきていますが、
宅内での死亡者は交通事故による死亡者を大きく上回ります。
図のように浴槽における死亡者だけでも約2倍です。
住まいづくりはお住まいになる方の命に関わる仕事です。
大変大きな責任がありますが、同時にやりがいも大きい仕事です。
誇りを持って続けていこうと思います。
3️⃣ 土曜日
太田市内の新築現場にて使う材料を加工しました。
今日は集成材を使った枠材の加工です。
材料加工は職人がやることも多いのですが、
工期的に忙しくなっているので今回は私が加工しました。
現場を離れなくて済むので職人の作業がスムーズに進みます。
現場に材料を届け、外構の打ち合わせのために佐野に移動。
お食事は佐野にて。
佐野といえばラーメンですが、
ラーメン以外のときは「食べてーみてー」さんによくいきます。
名前はユニークですが、味と大将の人柄が最高です。
私は油淋鶏唐揚げがお気に入りです。

不思議なのは、こちらのお店、小学生がたくさん集まって賑わっているんです。
小さなお店なのですが、土曜日は7~8人の子どもたちがワイワイと店内で過ごしていました。
私の子供の頃でいう駄菓子屋さんの雰囲気です。
駄菓子屋さんでは大人の店員さんがなんとなく子どもたちを見守っていくれていましたが、そういった駄菓子屋さんも減ってしまいました。
私の地元強戸地区も今はありません。
「カラじい、あまから唐揚げちょうだい!」などと、子どもたちに慕われているのが印象的な大将。※美味しい唐揚げを食べられるお店なのでカラじいだそうです。
子どもたちを見守る大将がいて、子どもたちの「居場所」となっている貴重なお店だと思いました。
阪神大震災から30年となり、改めて住まいのつくり手としての責任を感じました。
耐震性や温熱環境、耐久性など様々な要素がありますが、
ひとつひとつ大切にしてよりよい住まいを作っていきたいと改めて思いました。
来週も楽しみながら一日一日を頑張ろう!
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